今年の夏はとても暑いですね。
そんな夏を過ごしやすくしてくれる夏のオススメ野菜を、陰陽五行の視点からご紹介させていいただきます。
陰陽五行とは?
東洋医学の考え方に、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)というものがあります。
「陰陽」は自然界のあらゆるものは陰と陽の二つのエネルギーで構成されています。という考えです。
例えば、「陰」の特性としては
- 拡散
- 膨張
- 上昇
- 女性
- 暗い
- 軽い
- 静
- 柔
などといったものがあり、
「陽」の特性としては
- 収縮
- 求心力
- 重い
- 男性
- 下降
- 明るい
- 動
- 剛
といったものがあります。
また、「五行」は、自然界は、木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)の5つの要素で成り立っているというものです。
例えば、
- 木 ⇒ 春、肝、胆、青、怒
- 火 ⇒ 夏、心、小腸、赤、喜
- 土 ⇒ 土用・脾・胃・黄・思
- 金 ⇒ 秋・肺・大腸・白・憂
- 水 ⇒ 冬・腎・膀胱・黒・恐
のように割り当てられます。
夏に割り当てられるものは?
この「五行」の要素は、それぞれ季節や色、臓器などいろんなものに当てはめられるのですが、これからの夏の季節は「火」に当てはめられ、たとえば臓器では「心(臓)・小腸」、味覚では「苦」、色では「赤」が当てはまります。
夏に「心」が弱ると、苦みが美味しく感じられるのですが、同じ苦みでも負担が大きいのは、コーヒーやビールなどの苦み、逆に助けてくれるものは、ヨモギなどの野草の苦みや、野菜だとニガウリのような苦みです。
ビール好きとしては耳の痛い話かもしれません・・・
これを知ると、暑い地域に、ニガウリが育つのも理にかなっているのが分かります。
赤い食材もオススメですので、人参や赤みそ、梅干し、トマトなどもいいですね。
ただ、トマトなどは体を冷やしやすい野菜でもあるので、寒くなってきたら控えるのがいいかもしれません。
また「心」の弱りは「舌」に出ますので、舌をよく噛んだり、ろれつがうまく回らないといった症状が出てきたら、心臓の弱りや血液循環の悪化を気にされてみるのもいいかもしれません。
やっぱり、旬の野菜などは、その季節に合ったものが育つようになっているんですね。
今の時期が一番美味しい「夏野菜」、ぜひ食卓の中心にして食べられてみてはいかがでしょうか。
