前回は、稲作で力を発揮する光合成細菌についてご紹介させていただきましたが、今回は「畑と光合成細菌について」です。
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光合成細菌は、比較的乾燥している畑と、水の張ってある水田とでは、同じように働けません。
水田では光合成細菌が泳ぎ回って有害な有機物を分解してくれるんですが、畑には泳ぎ回るほどの水もなく、土が乾燥しているので、光合成細菌が生きていくことは難しいんです。
ただ、畑に散布した光合成細菌が死んでしまうからといって、効果がないというわけではありません。
畑に光合成細菌を散布したの働きとして、大きく2つ考えられます。
1つ目は、死んでしまった光合成細菌が放線菌のエサになることです。
放線菌というのは、植物の病気の原因になるフザリウム(カビの一種)を防除する有益菌。土壌中に放線菌が豊富にいることで、カビなどの病気を抑えることができるんです。
2つ目は、光合成細菌が持っている成分が植物に作用して、成長を促進したり、根張りを良くしたりという効果。
畑で育つ作物に、どのように光合成細菌を与えるのかというと
- くまレッド培養キットを使って光合成細菌を増やします
(くまレッドの詳細はこちら!) - 赤くなった光合成細菌を1,000倍の水で薄めて、作物の葉面や根元に与えます
のように使います。
灌水で与える場合は、10a(1反)あたり1L流し込んでください。
光合成細菌だけでも良い効果が期待できますが、乳酸菌や納豆菌、酵母菌などを一緒に与えることで、土壌中の微生物のバランスが良くなり、連作障害などを防いだり、安定生産や減農薬を実現する効果も期待できますよ。
稲作でも畑でも大活躍する「光合成細菌」です!
この記事の寄稿者は
古賀 碧(こが あおい)さん
株式会社Ciamo 代表取締役
株式会社Ciamo 代表取締役
<参考>光合成細菌を使ってみたい方はこちら!
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