東洋医学の考え方に、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)というものがあります。
ざっくりですが、「陰陽」は自然界のあらゆるものは陰と陽に分けられます。という考えで、「五行」は、自然界は、木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)の5つの要素で成り立っているというものです。
この「五行」の要素は、それぞれ季節や色、臓器などいろんなものに当てはめられるのですが、
春の季節は、五行では「木」に当てはめられ、臓器では「肝臓」、味覚では「苦」、色では「青(緑)」が当てはまります。そう、春は肝臓の季節になるんです。
MEMO
ちなみに夏の野菜についてはこちら!

肝臓の働きを良くしてくれるものの一つに、春の味覚であり、苦みもあるフキノトウなどの野草があります。
ほかにも、ヨモギやタケノコ、菜の花などありますが、これらはビタミンやミネラル、食物繊維、酵素などが多く含まれていて、肝臓などに滞った汚れを排泄してくれると言われています。
タケノコを食べると、皮膚にブツブツができたりすると言われていますが、身体がタケノコの力を借りて排毒を促しているのかもしれません。
また、肝臓が弱ると「怒」の感情が出てきます。
周りに常に怒っているような方がいるときは、脂っぽいモノの摂り過ぎや、食品添加物の摂り過ぎ、甘いモノの摂り過ぎなどで、肝臓に大きな負担を与えてしまっていないかチェックされてみるのもいいかもしれません。
近くに育っている場所も少なくなり、なかなか春の野草を食べる機会が減ってきてしまった気がしますが、春の時期、機会があればぜひ食べられてみてはいかがでしょうか!
自然は本当にうまくできていますよね。