最近テレビ番組などの影響で、コロコロと流行の油が変わっていきますが、油にはそれぞれ特徴があります。
図で表すと、こんな感じです。
一番特徴的なのは、酸化のしやすさ。
「オメガ〇〇の油」が・・・とよく紹介されていますが、酸化のしにくい油の順番は、
(酸化しにくい)
飽和脂肪酸
↓
オメガ9
↓
オメガ6
↓
オメガ3
(酸化しやすい)
の順番になります。
常温で固体なのが、ラードなどの飽和脂肪酸と呼ばれるもの、それ以外の常温で液体なものが不飽和脂肪酸と呼ばれています。
オリーブオイルや菜種油が揚げ物や炒め物に良く使われるのは、不飽和脂肪酸の中でも一番酸化しにくいからなんですね。
逆に最近流行りのえごま油や亜麻仁油などは、酸化しやすいので、加熱せずにドレッシングに使ったりするのがオススメとされています。
また、不飽和脂肪酸は常温で液体ですが、水素を添加してあげることでマーガリンのような常温で半固形の油を作り出すことができます。
半固形の方が使いやすいということで開発されたのですが、その際に「トランス脂肪酸」という悪い物質が発生し、心臓疾患などのリスクが高まるといわれていて、アメリカなどでは販売が禁止となりました。
日本は和食文化で、あまり「トランス脂肪酸」を摂っていないということで規制されていないですが、今は洋食メインになっている人が多いので、かなり摂っていそうな気がしますが・・・
トランス脂肪酸は、ショートニングとしてパンやクッキーなどのお菓子などにも使われているので、ぜひ気を付けられてください!