まずはこれ!日常生活で気を付けたい食品添加物

食品添加物

食の安全性に興味が出てくると、どんな原料が使われているか裏のラベルを見てみる機会が増えてくるのではないかと思います。

なのですが、食品添加物、横文字ばかりなので、何を避けるのがいいのか良く分からないんじゃないでしょうか。私も最初の頃、全く意味が分かりませんでした・・・

そのような方向けに、まずは、この食品添加物は避けた方が無難です!ということで、いくつかピックアップしてみました。ご参考にされてみてください。

タール色素

赤2や赤色2号などの名称で書かれる、石油を原料に作られた着色料です。

日本では、赤2、赤3、赤40、赤102、赤104、赤105、赤106、黄4、黄5、青1、青2、緑3が使われていて、きれいな色の食品を作れるのですが、石油が原料ということで、体の中でうまく分解できなかったりします。

特に黄色4号は、EUやアメリカでも使用禁止になっているものです。色がきれいで美味しそうに見えるのですが、ご注意ください。

安息香酸(あんそくこうさん)/安息香酸ナトリウム

よく清涼飲料水の保存料として使われています。

単体でも良くないのですが、この安息香酸ナトリウムがビタミンCと反応すると、発がん性のあるベンゼンという物質にに変化することが分かっています。豊洲市場の移転の際に、問題になっていた物質ですね。この2つが別々の食品に入っていたとしても、体の中で結合してしまう可能性があるので、これが入ってるジュースなどは避けた方が良さそうです。

リン酸塩(リン酸ナトリウム)

いろんな食品に使われる添加物で、肉の加工品とかだと「結着剤」として使われていたりします。
このリン酸塩、ミネラルの吸収を阻害してしまう作用があるので、摂り過ぎてしまうと、せっかく食事と摂ったミネラルを、うまく体の中に取り込むことができなくなってしまいます。

亜硝酸(あしょうさん)ナトリウム

肉の加工品によく使われる発色剤。これを使うことで、肉をきれいなピンク色に保つことができるので、見た目がよい状態をキープできます

ウインナーやベーコンなど、ほとんどの肉の加工品に使われていて、これが入っていない商品を見付けるのは、かなり難しいかもしれません。ウインナーなどは、少し包丁で切り目を入れて、しばらく茹でてあげると、この添加物がお湯に溶け出して少なくなるそうなので、ひと手間ではありますが、ぜひお試しください。

また、この亜硝酸ナトリウムとアミンという物質がくっつくと、ニトロソアミンという発がん性物質が出来てしまうので、そういった面でもできる限り避けた方が良さそうです。ちなみに、ビタミンCが、このニトロソアミンの発生するのを抑えてくれるそうで、もしかしたら、ウインナーなどにビタミンCが添加されているのは、この為なのかもしれません。

ポストハーベスト農薬

海外から輸入される果実や穀類の保存性を良くするために、防カビ剤として、収穫後に散布される農薬のことです。

これを散布したり塗布したりすることで、長い船旅の中でもカビたりするのを防ぐことができます。
食品添加物として登録はされてはいますが、以前は農薬としても登録されていたもので、良く使われるものに、

  • OPP(オルトフェニルフェノール)
  • TBZ(チアベンダゾール)
  • イマザリル

といったものがあります。

防カビ剤は、何を使っているかスーパーの果実売り場の辺りに書いてありますので、今度買い物に行かれた時にでも、ぜひチェックされてみてください。

通常の農薬は生育途中に散布するので、ある程度は地中などへ逃げていくのですが、このポストハーベスト農薬は収穫後に散布するので、しっかり洗わないと、そのまま残ってしまう可能性もあります。

フードマイレージという輸送費の問題もありますし、できれば遠くから輸入されている果物より、国産のものを選んであげる方が良さそうな気がします。

グルタミン酸ナトリウム

※ラベルには、調味料(アミノ酸等)と記載されています。

いわゆる「味の素」の主原料のことで、だしの素・インスタントラーメン・漬物・お菓子・せんべいなど、ありとあらゆる加工食品や調味料などに使われています。これを入れることで、「味のストライクゾーン」を広げることができ、万人受けする味にすることができるそうです。だから、色んな食べ物に入ってるんですね。

ただ、一度に大量にとると、顔面や首、腕にかけてのしびれ感や灼熱感、動悸やめまい、全身のだるさなどの症状があらわれることもあり、普段あまりこれが含まれていない食事をしている方が、中華料理やラーメンなどを食べると、口の周りが軽く痺れてきたりすることもあったりします。
以前、アメリカのボストンで中華料理を食べたお客さんが痺れなどを起こした原因が、このグルタミン酸ナトリウムだったとも言われています。

このように、神経への影響がある「グルタミン酸ナトリウム」、少量でも気を付けないといけないのは、小さい子どもたち。まだ神経が発達しきっていないところに、強烈な刺激を与えてしまうので、この添加物の与え過ぎには気を付けた方が無難な気がします。実際、離乳食などには、入っていないんじゃないでしょうか。

強い旨味に慣れ過ぎてしまうと、本物の出汁の旨味を感じにくくなってしまう気もするので、ぜひ摂り過ぎにはご注意ください。

人工甘味料

ガムやジュースなどに始まり、さまざまな加工品に使われている人工甘味料。ゼロカロリーのドリンクなどは、確実にこれが入っています。
よく使われるのが、

○アスパルテーム
⇒砂糖の約180倍~220倍の甘味

○アセスルファムカリウム(アセスルファムK)
⇒砂糖の約200倍の甘味

○スクラロース
⇒砂糖の約600倍の甘味

といったモノで、それぞれ砂糖に比べてすごい甘いので、少し加えるだけで甘味を付けてあげることができます。ちなみに、スクラロースは体の中でほぼ分解されないので、カロリーゼロ。あとの2つには本当はカロリーはあるのですが、微量を加えるだけでいいので、カロリーゼロと表示されています。

「砂糖」と「人口甘味料」を比べてみると、人口甘味料の方がカロリーが無いので良さそうな感じもしますが、化学的に作られた添加物であるので、脳腫瘍や肝障害を起こしてしまう可能性もあると言われていたりもします。

砂糖が体に良い訳ではないですが、体の中で自然と分解される天然のものなので、個人的には、「コカ・コーラ」と「コカ・コーラゼロ」のどちらかを飲むんだったら、コカ・コーラの方がいいんじゃないかなと思っていたりもします。

そして、人工甘味料の方が、食べた後の食欲が増しやすく、実は太りやすいということを言っている方もいるそうです。今はさらに甘く、砂糖の約1万倍の甘さをもつ「ネオテーム」という人工甘味料も使われ始めています。1万倍は想像できない甘さですね。

人工甘味料の安全性については世界中の研究者の中でも色々と言われていますが、人工的に作られてた甘味よりは、「さとうきび」や「てん菜」「甘酒」など、天然の植物から作られた甘味が使われている食品を選びたいところです。